ファクタリングの流れと仕組みを解説
◎目次
・ファクタリングの仕組み
・2社間ファクタリングの流れ
・3社間ファクタリングの流れ
・まとめ
ファクタリングの仕組み
ファクタリングのサービスを利用した場合、すぐにファクタリング企業から入金を受けることが可能で、ファクタリング提携企業は後から取引先企業から手数料を受け取り、売却額を支払い、後日ファクタリング業者は売掛債権(売掛金)の回収を行います。
売掛金とは、企業が商品やサービスを売ったときに、その代金を受け取る権利のことを言います。
これがファクタリングの基本の仕組み。ファクタリングサービスには手数料が発生しますが、通常は入金まで数か月は時間がかかるところを、すぐに現金として受けることができるのです。そういった素早く資金調達したい場面では、手数料を支払い、売掛金を短期間で現金化できます。
ファクタリングには、大きく分けて2種類あり、ファクタリング業者と利用者で完結する
「2社間ファクタリング」、売掛先への通知(または承諾も)が必要な「3社間ファクタリング」と呼ばれる方式が存在しており、特徴・手数料がそれぞれ異なります。
2者間ファクタリングは、「お客様」と「ファクタリング会社」の2者で契約します。
2社間ファクタリングとは、ファクタリングの利用者とファクタリング業者の2者間で契約する方式の買取ファクタリングです。
この仕組みは取引先を介さないため、取引先との信頼関係を崩したくない場合やファクタリングを利用していることを隠したい場合に利用されることが多いです。
☑︎ 2社間ファクタリングの利用の流れ
①利用会社が取引先に商品やサービスを提供し、請求書を発行する
→その際に、売掛債権(売掛金)が発生
②売掛金をファクタリング会社に売却する
→ファクタリング業者へ、売掛金の買取の審査を申込んで審査結果の連絡を待ちます。
審査を通過すると、ファクタリング業者から買取条件や契約内容が提示されます。
合意すると契約成立。
③ファクタリング会社から売掛金の売却代金が振り込まれる
→掛金から手数料を差し引かれた代金が振り込まれてきます。
④支払期日に売掛先が入金される
⑤入金された売掛金をファクタリング会社に送金
一方、3社間ファクタリングは、利用者とファクタリング会社だけでなく、売掛先も契約に加わり、3社で合意をした上で契約を締結します。
そのため取引先に売掛債権を売却することを通知し、承諾を得ることが必要となるため、
資金調達にファクタリングを使うことを説明し納得してもらうことが必要となります。
また、3社間で合意をするのにどうしても時間がかかるため、資金調達のスピードは2社間と比べるとやや遅いですが、取引先が直接ファクタリング会社に売掛金の支払いを行うので、売掛金の回収や送金の手間を省くことができます。
☑︎ 3社間ファクタリングの利用の流れ
①利用会社が取引先に商品やサービスを提供し、請求書を発行する
→その際に、売掛債権(売掛金)が発生
②売掛先から 売掛金の譲渡を通知して、債権譲渡の承諾を得る。
→売掛先から承諾を得た後、ファクタリング業者へ売掛金の買取の審査を申込んで審査結果の連絡を待ちます。
③3者間でファクタリング契約をして、売掛金をファクタリング会社に売却する
→ファクタリング業者から買取条件や契約内容に合意すると契約成立。
④ ファクタリング会社から売掛金の売却代金が振り込まれる
→契約を締結した後、売掛金から手数料を差し引かれた金額が振り込まれてきます。
⑤ 通常の支払期日に売掛先からファクタリング会社に直接送金される
まとめ
2社間ファクタリング・3社間ファクタリングを比較すると、送金の流れがそれぞれ異なる点や売掛先に承諾を要するかどうかが大きな違いになります。
それぞれメリット・デメリットがあり、手数料も異なるので注意しながら利用しましょう。